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2008年3月21日 (金)

女性自衛官の人権裁判について

IDA氏のMIXI日記より知らされて、転載。ひどすぎる。呪われてあれ自衛隊。というか「北海道の航空自衛隊北部航空警戒管制団」の連中。

杉山隆男氏の著作「兵士を追え」「兵士を見よ」「兵士に聞け」は全部読んだが、当然ながらこのようなセクハラまがいの内容は一切ない。結局美化されるか嫌悪されるかが現在の自衛隊の扱いであろう。

組織集団としての生々しさやその内部が包含している「歪み」(それはどの組織にも存在する。その歪みこそが存在理由であったり、その発展の源泉であったりする場合すらある)について赤裸々に紹介されることは結局ないのだろう。

http://jinken07.10.dtiblog.com/blog-entry-5.html

正直女性に対してこのような扱いをする組織が、戦場において何処までまとも働いてくれるのか、かなり心もとなくも感じる。まだら模様のように動くところ動かないところがあるのだろうが、動かないところが致命的になり、瓦解する可能性が充分想定される。

そして問題は、歪みなのではなく、その矯正力であり、果たしてそれが正常に、女性自衛官に対して妥当と思われる償いを行い、そして組織全体としてそれを糧とするように動かなければならない。海上自衛隊の失態もあるように、結局のところ、ひとつの大失敗には20の中失敗、100以上の小失敗が背景として存在する。

果たして今回の事件はどれにあたるのだろうか?

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原告の訴えの概要

2007 / 06 / 04 ( Mon )

当事者
*原告:北海道の航空自衛隊北部航空警戒管制団(北警団)の基地(総務)に勤務する21歳の女性 空士長 独身
*被告:国
*暴行の加害者(A) 同じ基地内のボイラー室勤務 三曹 32歳 既婚

基地
航空自衛隊のレーダー基地 隊員180人うち女性は5人(原告が最年長)
庁舎は
3階 女性自衛官5人の宿舎(大部屋)
2階 本部の事務室(原告の勤務場所)
1階 食堂など
地下 ボイラー室(A三曹の勤務場所)
原告は勤務時間内外ともに庁舎内にいる。家庭を持っている隊員(A含め)は基地外の官舎に住み、通っている。

第1の被害 Aによる暴行・強要・猥褻行為
<暴行のあったその日 2006年9月9日>
午前2:30 3階の宿舎に、地下のボイラー室で当直勤務していたAから電話で呼び出しがあり、原告は断ったが、しつこいのできちんと断ろうと地下へ。ボイラー室には酒席の残骸が残り(当直中の酒席はひんぱんだった)、Aはソファで泥酔していた。原告がAを起こし、「夜中に呼び出さないで欲しい」旨を言うと、Aは両手で肩を押さえて原告をソファに座らせ、延々と話を始めた(このように酒席に女性隊員を侍らすことは過去にもあった)。原告が立ちあがろうとすると肩を押さえて帰ることを許さなかった。
午前3時30分 Aは花火をやろうと言い出した。原告は制止したが聞き入れず、屋外に出、煙突の下に行って、無理やり抱きかかえられ、梯子をつかまされ追い立てられて、最上部(高さ15m)まで登らされ、60連発の花火をさせられた。
(ここからは、あまりにひどい猥褻行為表現なので省略します。)  
午前4時30分 ボイラー室に戻ったAは「ボイラーを動かさなくてはならないので、5時に起こせ」と原告に言って、すべてのドアに鍵をかけ照明を消した。その直後、暴行・猥褻行為(強姦未遂)に及んだ。原告は必死に抵抗したが叶わずパニックに陥った。
午前6時30分 起床ラッパが鳴り、Aは原告を庁舎外に追い出した。「次の泊まりの時も相手をしてくれ」「今度は○○(後輩の女性隊員の名前)にも相手をしてもらおうか」などと言い、原告は、嫌悪、恐怖を感じた。
<暴行のあと>
Aの暴行・猥褻行為により、原告は切り傷・打撲など各所に傷害を負った。しかしその日から2日連続の当直勤務で受診できなかった。
原告は翌日上司に報告したが、被害者として扱われず、なんの措置もとられなかった。その後2007年2月27日にやっと原告の被害届が警務隊に受理。Aに対する強制猥褻罪の嫌疑で捜査が開始された。

第2の被害 原告へのいやがらせ
<事件直後の上司の対応>
原告は事件当日夕方から2日連続の当直勤務に入っていて心身共に深いダメージを負っていたので、上司B(二曹)に事件を報告し、休みたいと申し出た。しかしBは「休んでいい」と言いながらも当直代替の隊員確保をせず、結局そのまま勤務に就かざるを得なかった。
しかし、心身ともにつらい状態だったので、結婚式出席中の交際相手(同基地隊員)を呼び出して至急帰隊してもらい、Bの許可を得て職場を離れ、交際相手に報告・相談をした。
翌日(10日)、あらためて上司のC(二曹)、D(班長)、E(隊長 三尉)に、Aの暴行・猥褻行為を訴えた。しかし現在に至るまでAはまったく処分されることなく配転もされていない。
<外出・諸行事への参加不許可>
2006年10月6日 Eが総括班室のF(三尉)、G(准尉)、H(曹長)ら幹部の前に原告を直立不動で立たせて、「お前は被害者だと思っているかもしれないが、B、C、交際相手にすると、お前は加害者だ」「お前のせいで処分を受けるんだ」「わかっているのか」と一方的に原告をなじった。(自衛隊では上司の命令には絶対服従であり、異議を述べることは許されない。原告は涙を流しながら聞くしかなかった)
その後、Eらから「お前は問題を起こしたから外出させない」「公のところには出るな」と言い渡された。隊内の忘新年会・隊員の歓送迎会、通信制大学のスクーリング、練習を重ねていた地元町民との太鼓保存会、北警団の英語弁論大会など、すべての参加を許可されなくなった。
上司のいう「問題」とは、交際相手と相談していた時間に勤務を離脱したこと、交際相手が結婚式から戻るときに飲酒運転で戻ってきたこと、であった。

第3の被害 原告への退職強要
原告は、自衛隊で働きながら通信制大学に通い勉強したいと考えていた(その他、英会話教室にも通っている)ので、任用の継続希望を2007年1月15日に提出、1月末に継続が決まった。しかし、Eらは「Aは男だ。お前は女だ。どっちを残すかといったら男だ」「今後2年間、1回も外出させないぞ」と退職を強要した。
2月5日 Eが幹部5人の前に原告を立たせ「Aのせいにするなよ。お前は被害者でもない」と恫喝。
2月6日 Fが「お前は自衛隊にいる存在が終了だよ」と原告に言った。
2月7日 Fが、勤務室内の他隊員もいるところで「退職だよ。退職」「お前アホか。ここまでこじれたら自衛隊ではやっていけないんだよ」と、2~3時間にわたり公然と退職を強要し、退職前提の有給休暇取得を迫った。
原告は、あまりに執拗な退職強要に抵抗する自信を失い、8日から有給休暇を取ることに従わざるを得なかった。そして、上司から「退職願」を渡された。退職年月日などが鉛筆書きされているもので、2月22日までに持って来いと命じられた。
原告は一旦退職を覚悟したが、2月21日に初めて弁護士と相談し、部隊の対応にこそ非があるとの確信を得て、「自衛隊で働きながら勉強して通信制大学を卒業する」という初志を貫徹し退職しないことを決意した。
2月22日 原告は基地に出向いた。Eらに取り囲まれ退職を強要されたが、それを拒否した。

そして、国の責任を問う
①Aによる暴行・猥褻行為は勤務時間内の行為である。
②上司による退職強要・嫌がらせは、自衛隊の指揮・服務指導としてなされた行為である。
③よって、原告が受けた精神的苦痛に対する賠償金 1,000万円
強要された有給相当分の賃金保障 14万円
弁護士費用 101万円 
合計1,115万円の支払いを国に求める。

                                 (要約:女性自衛官の人権裁判を支援する会)

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