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2008年4月22日 (火)

剣世界2.0:SNE化するFEAR、FEAR化するSNE、アリアンロッド2.0と化したソードワールド2.0 共食いするSNEとFEAR

「ジョーどうしたんだい?」
「あぁマックス。素晴らしいルールブックだよ、これは」
ソードワールド2.0を買ったのかい」

「表紙のイラストが良いね」
「問題点はあるのかい?」
「そもそもソードワールドソードワールド2.0TRPGについて本当は説明してあげたいんだけれどね」
「そりゃまた面倒だね」
「だからWikipediaで勘弁してくれ」

「問題点はだね、一言で言うと、”ユーザの共食いをし始めた”ってことがわかることだね。非常に素晴らしいルールで、内容もイラストも、何処にもほとんど文句のつけようがない、ものなのだけれど、このSW2.0の方向性は間違いなくアリアンロッドでの方向性と同一性、つまりこれは結果的にアリアンロッドのユーザを食う方向で売れるだろう、ということだよ。」
「両方とも買われるのではないのかい?」
「そうかもしれないが、今後ルールIIやルールIIIが出てくれば、おそらくアリアンロッドよりも、SW2.0を遊ぶようになるだろうと思うね」
「結局ファンタジー世界のスタンダードを追求した結果として、同じものになってしまう、ということなのだろうか」
「ユーザの囲い見込みを、つまり囲い込まれた現行のユーザをいかにFEARから喰うか、というのがこのSW2.0でもある。それぐらいに旧SWはアリアンロッドからユーザを喰われたから、その反逆ともいえる」
「そういえば今度SNEは現代高校生ファンタジーTRPGシルバーレインRPG を出すのではないかな?」
「それも下手をすれば、FEAR社の同じ路線の作品のユーザを喰う方向に進むだろう。結局ユーザは、どうでもいいTRPGの版上げよりも、新作に餓えているところはあるよ。版上げは結局諸刃の剣でもあるからね。古参にとってはうれしくても新規にとっては敷居になる場合もある、特にTRPGはつまるところ” データベースとルール運用に則ったゴッコ遊び”であるがゆえに」

「つまり現行は、国産で言うならば

1)ファンタジー世界を舞台(FFみたいな)
2)高校生活を舞台にした伝奇アクション

が巨大な潮流になっていると思うよ」

「それをSNEとFEARがお互い食い荒らそうとしていると」
「共食いしている」

「他に問題点は?」
「SNE以外のFEAR側、またトキタ氏のような、SNEとは直接に関係の無いプロ連中が驚くほどこのことに触れていない、ということ。田中天氏のようなプレイに参加させてもらった人しかこれを言わないのはどういうことなのだろうね」
「危機感?」
「ではないと思う。ただ、自分たちのリソースやマーケットを駆逐するような他社のライバル作品を手放しで喜べる状態ではないのかもしれない」

「他には?」
「作品としては素晴らしいが、銃と人造人間、格闘技が入ってしまったのに、それが何故そんなものがファンタジーに共存できているのか、という設定的な説明がまだない。何か無理やりくっつけた感じを受ける。まだ世界設定としてはいびつな、古いSWの牧歌的世界(リプレイではやはり牧歌的だ)であるのに、モンスターたちを”蛮族”と一くくりにし、それらが襲い掛かって世界は危機にある、冒険者はそれを救うものだ、というのはいいのだけれど、では何故その中で銃や、人造人間、格闘技が生まれたのか。第二古代文明、魔法機械文明、というものの説明が弱い。いずれ説明されるのだろうけれど。D&Dのエヴェロンにおける人造人間ウォーフォージドは最終戦争での兵器として存在している。人造人間というものを生み出したのであれば、それぐらいの世界設定での存在意義を考えてほしいところではあるね」
「銃や格闘技もそうだ。何故そんなものが、世界に生み出された、そして現在剣や魔法と共存しているのか?コレに対する明確な説明もほしいところだよ」
「まぁまだルールIだけだからなんともいえないけれどね」

「ともあれ、おそらく新ルールブックとしては買いだと思うね。問題は、ルールは売れてもリプレイはあまり売れてなさそうだな、といういつもと逆の現象が起こっているようにも見受けられる、ということだね」
「何故?」
「別にSW2.0で牧歌的な日常的冒険をそこでまでしたい、見たい、読みたい人は多くはない、ってことかもしれない」

「SWも魔法戦士リウィで大変なことになっているねえ」
「あれは黒歴史になるよ。TRPGではなかったことになるか、同じことが起こるのはまぁ100年後になるんじゃないかな。あれは結局一種アナざーワールドか、多次元並行世界におけるありうる未来のひとつ程度に解釈されるだろう」
「在庫一層処分張りの死者だからね」
「まるで機能的に動いていない。すべてが主人公リウィを際立たせるだけに動いている。そういうものだろうけれど。多分、あれに納得してTRPGのSW世界にまで影響させるGMは少ない、間違いなく黒歴史、平行世界の一未来程度になると思うよ」
「難しいねえ」


「あと大きな問題は、結局古い資産とどう向き合うか、ということだろう。結局いまだSW1.0のリプレイはドル箱だ、しかしあそこまで世界が変わってしまったのにSW2.0でも同じ路線で果たしてやっていけるのだろうか?ということだね」
「路線変更が必要?」
「とまでは言わないが、果たして同じ路線で大丈夫なのだろうか、という疑問は沸く」

「あとはおそらくこのSW2.0の動きを受けて、次の新作アリアンロッドの基幹ルールの版上げは、SW2.0のユーザを喰う方向になると思う。そして当然それをSNEは何も紹介しないかもしれない」
「難しいねえ」

「あと、あのSW2.0の紹介ブログも、いい加減出てしまってからどういう方向性でアピールしていくのか、考えた方がいいね。」
「別にどうでもいいグダグダな文章など読みたくはないかもしれないからね。もうSW2.0が出たことにより、あの目的は半ば達成されたとも言えるわけだから、出た後、どういう立ち位置でSW2.0を盛り上げていくのか、もうちょっと考えた方がいいかもしれない」
「難しいねえ」

(追記)「ブログで言及する、というのは、”SW2.0に対する感想”であって、どうでもいい過去話とかでお茶を濁してSW2.0に対して言及したつもり、ってのは違うと思うんだけれどね・・・」
「プロも、いやプロだからこそいろいろ大変なのだろう。スポンサーに対して色々と遠慮しないといけない」
「この場合のスポンサーとは、出版社か、発注主であるFEAR社とかになる」
「いっそのことくっつけばいいのだろうけれど現場はともかく管理職、社長同士が、既にボス猿同士であるがゆえに、絶対にそれは無理だろうねえ」
「結構ここは見られてるんだなぁ」
「いやぁ、見ちゃいやぁ」
「マァックス!!」
「ジョォオオオオオ」

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