« 『きまぐれTRPGニュース』ってアフリエィトサイトだったの? | トップページ | 剣世界2.0:SNE化するFEAR、FEAR化するSNE、アリアンロッド2.0と化したソードワールド2.0 共食いするSNEとFEAR »

2008年4月 6日 (日)

TRPG関連企業の売り上げ推移について

「・・・やぁ、マックス」
「どうしたんだいジョー。顔色が浮かないじゃないか。何か悪いものでも食べたのかい」

「・・・マックス。君は父親のことを覚えているかい?」
「当たり前じゃないか、どうしたんだ、一体」
「父親というものは、かつては力強く、立派で、少年にとっては乗り越えるべき存在だった、そうだよね?」
「そうかもしれない」
「しかし・・・少年が成長し、青年となり、更には同じ父親となった時、父親が既にかつての父親ではないことを知るのさ・・・(涙を流す)」
「!どうしたんだい、ジョー!」

(5枚の紙がジョーの手元から落ちていく、それを拾うマックス)

「こ、これはっ」
「@Niftyの東京商工リサーチ企業情報を使った結果だよ。FEAR、SNE、ホビージャパン、新紀元社、富士見書房のリサーチ結果が出ている」
「・・・なんていうものを、手に入れてしまったんだ、ジョー!」
「(夕日を眺めつつ涙を流す)・・・ふふ、あぁ親父は強かった、強かったなぁ!!」

「ジョォオオオオオオオ!!!」

**

「落ち着いたかい」
「あぁ、大丈夫だよ、マックス」
「しかし・・・いや何とも。Mr.X当たりが喜びそうな、”根拠”そのものの情報だね。ま、まぁ売り上げだけで全てがわかるわけでもない。しかし売り上げは重要だよ、結局のところ」
「そうかもしれない。色々な解釈が可能な情報だ。結果から言うと、SNEとFEARは問題ないね。売り上げは増大している。微増ともいえるが。SNEの売り上げの三分の一以下がFEARの売り上げだ。恐らく年間のTRPG市場は全体で10~15億、恐らくは20億円を超えてない、と判断できるのではないかな。と思ったが訂正だ。恐らく20~30億円まで行くかもしれない。あくまで最大推定だが。」
「その根拠は?」
「SNEとFEARの年間売り上げをそれぞれ足してその倍した結果が10億円いかないからね。まさかSNEとFEARを足した以上の売り上げを他が早々出しているとはあまり思えないね。その3倍以上である恐らく15億円前後が2008年現在のTRPG市場ではないかな。

ただ、これに富士見書房のリプレイを入れれば更に増大すると思う。やはり20億~30億前後が妥当ではないだろうか。最大でTRPGリプレイ込みで、TRPGの年間市場規模は最大で30億円前後だろう」
「この資料を見る限りではSNEよりもFEARの方が問題かもしれないね」
「まさかFEARが同業者(出版業)全国売り上げ順位が半数を下回っているかなり下位の編集出版プロダクションだとは・・・、ま、まぁ社員に対する支払い報酬制度が恐らく異なっているから、これがそのまま社員報酬に直結しているわけではないだろう・・・そう思う」
「どちらかといえば危険なのはホビージャパンや新紀元社かもしれない」
「ホビージャパンは2002年3月の売り上げが2007年3月には三分の一にまで減っている。これは何故だろうか。」
「恐らくマジックザギャザリングの撤退に伴う売り上げの縮小が起こったんだと思う。その後、ホビージャパンはその栄光を取り戻すようなビジネスプランを打ち出せてないんだよ。

だからこそ矢継ぎ早に新規事業を興し(新規ライトノベルレーベル、クィーンズブレイド他)、売り上げ増大を狙っているのだろう。しかし結果を見る分にはそれらは必ずしも上手くいっているわけではなさそうだ」
「新紀元社も同様か。やはり2002年8月と2007年8月を比べると売り上げは三分の一、利益は半分以下に落ちている、2005年8月期の売り上げの大幅減少の原因が気になる」
「この原因は不明だ。しかしやはり商業出版、ホビージャパンや新紀元社のような出版社は非常に厳しいとも言えるだろう。SNEやFEARは編集プロダクションであり、両者とも売り上げは上がっている。この情報からでは更に詳細な利益額や会計情報は記載されていない。

しかしホビージャパンや新紀元社が今後どうなるのか・・・SNEやFEARが生き残っていても、ホビージャパンや新紀元社が撤退した場合、TRPG雑誌は恐らく壊滅する。正直この状況でTRPGに手を出す狂気の出版社がいるとは思えない。もしかしたら、今後は富士見書房リプレイへと全体的なパワーバランスの移行が行われるのかもしれない。富士見書房は2006年、2007年の二つしか売り上げデータがないが、明らかに上昇している。」

「ほとんどがリプレイ、しかも富士見書房刊行のリプレイだけ、ということか」

「ホビージャパンや他出版社のリプレイは刷り部数が少なく、また売れていない。恐らく利益は出てとんとんではないだろうか。わからないが」

「そうなると、今後もし君の言うとおり、万が一にもホビージャパン、新紀元者が撤退すれば、雑誌連載されるTRPG関連は富士見書房のリプレイ連載だけかい。季刊になってしまったドラゴンマガジンの」
「まずありえないとは思うが。しかしもしそうなったら、つまり現在刊行しているTRPG関連雑誌が壊滅したら、実質的に、国内TRPGは・・・リプレイだけが刊行され、忘れたようにルールブックとサプリメントがごくわずかーに売り出されるだろう・・・つまり・・・国内TRPGが・・・」
「言うな!言うなマックス!!」
「まさか・・・こんな・・・状況とは・・・」
「マァックゥッスウウウウ!!!!」

「まだだ!まだ終わらんよ!」
「あぁ!ああ!そうだとも!!まだだ、まだ連邦は3年は戦えるゥッツ」
「それはジオンだ」

「なんにせよ・・・20年を経てこの状況であれば・・・これ以上国内TRPG市場が成長することはない、のかもしれない。また、富士見書房、新紀元社、ホビージャパンのうち富士見書房を抜いた二社の現状を見ると、やはり相当に厳しい状況であるとは思われる。しかし、だからといって早急に撤退するわけではなく、むしろそれだからこそ力を入れるかもしれない。しかし国内TRPG市場は”とりあえず負けない””現状維持、緩やかな減少”市場である以上・・・やはり短期的には大丈夫でも長期的には別方向での模索が必要になるだろう。何にせよ、そうそう国内TRPG市場は見捨てられることはない、と思われる。しかしこれも上層部の決断によってはどう転ぶかはわからない。ともあれ、今後のホビージャパンと新紀元社の動向をチェックすべきだろう」

「とすれば・・・メタルヘッド/D20の失態は・・・」
「言うな」
「デザイナー、製作スタッフや編集者達は、どれほど危険な過ちを、自らの手で招いたのか、どこまで自覚していたのだろうか」
「このメタルヘッド/D20の失態は下手をすればボディブローのように今後ホビージャパンのTRPG事業計画に効いて来る・・・上層部は今後の判断基準にこの失態を間違いなく検討課題に入れるだろうからな」
「売れれば問題はないのだが・・・」
「それでも尚あれを買ってくれるファンがいかに多いか。全ては神のみぞ知る、だ」
ジャンクヘッドぐらいに面白いとそれはそれでよかったのになぁ」
「同人にも負ける製品というのは・・・」
「プロもいろいろあったのだろう」
「言い訳なんて聞きたくないわっ」

**

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません
「これでエロゲ会社とかも調べてみれば面白いだろうなぁ!」

|

« 『きまぐれTRPGニュース』ってアフリエィトサイトだったの? | トップページ | 剣世界2.0:SNE化するFEAR、FEAR化するSNE、アリアンロッド2.0と化したソードワールド2.0 共食いするSNEとFEAR »

TRPG」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12215/40789884

この記事へのトラックバック一覧です: TRPG関連企業の売り上げ推移について:

« 『きまぐれTRPGニュース』ってアフリエィトサイトだったの? | トップページ | 剣世界2.0:SNE化するFEAR、FEAR化するSNE、アリアンロッド2.0と化したソードワールド2.0 共食いするSNEとFEAR »