とらどら!の大河のお父さんの態度は(11~13話より)
ホストの仕草に酷似していないか?
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「あのような解決方法があるとは・・・」
「オオオカエチゼンだ」
「?」
「何事にも上手い解決方法はあるってことさ」俺はウィッチと地下電車がくるのを地下鉄の待合場所で待っていた。
「ちなみにあの猫は一体なんだったんだ?」
「知らないほうがいいでしょう。ジョンソンも、恐らくあなたが知る必要性を感じていなかったからこそ伝えなかったのです。しかしそれであそこまでの解決ができるとは」
「まぁ確かに知らなかったからこそ言えた話もあるのかもしれない」
「なんにせよ、すべてを殺す必要は必ずしもない、というのは良い勉強になりました」「・・・それはよかった」地下鉄がやってくる。少女が乗り込む。俺は乗り込まない。
ここでお別れだ。もう合うこともないだろう。
「では。ご健勝で」
「おまえさんもな。あまりその剣に血を吸わせすぎないようにな」
「努力してみます」少女は微笑んだ。列車のドアが閉まる。
列車が進む。その姿を俺は見送った。
果たしてあの少女がこれからどんな人生を送るのかわからない。が、まぁできうる限り、幸せな人生を祈るのみだ。
俺はそんなことを考えつつ、階段を上っていった。
シャドウランナー。
俺たちは第6世界の始末屋なのか、荒事処理屋なのか。それとも。
俺に答えはでなかったが、うまくいけば、いつか答えは出るのだろう。それが死を伴うことであろうとも。肩をすくめる。
それもまた人生か。
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「君たちに依頼がある」
というのがジョンソンの口ぐせで、ジョンソンというのは、Mr.ジョンソンというのは企業側からのエージェント名で、警察におけるジョン・ドゥ(男性身元不明死体、女性身元不明死体はジェーン・ドゥ)と同じ符牒である。聞くところによればもう20年以上も前から使われている符牒であるらしい。ふと思う。最初のMr.ジョンソンは、最初のシャドウランナーと会ったとき、どんな会話をしたのだろうか?
「なに、簡単な仕事だよ」
俺たちはシャドウランをする。シャドウランというのはいろいろと複雑な定義があるらしいのだが、とりあえず「極めて柔軟な対応をする不確定要素のいっぱいつまった殺し合いを含む話し合い」だとおもっている。これでも充分長いのだが。
そもそもがシャドウランナーと気障ったらしい、なんともいえない中ニ病全開のつまりは犯罪者の分際で名乗るのもおこがましいような名称だが、これもジョンソンと同じように、いったいだれが考えたのか興味のあるところではある。自称なのか、他称なのか。こんな恥ずかしい符牒を名乗るようなやつがいるとは思いたくないので、恐らくどっか勘違いした広告代理店がデザイナーによる他称なのだろう。
そもそもがシャドウランがいったいどれくらい前から「シャドウラン」という名前で行われたのか、誰も知らない。ジョンソンに聞いてみたこともあるが曖昧な笑顔でぼかされてしまった。恐らく彼も知らないのだ。
「この件について君たちは何も気付かなった。何も知らない。わかるね?」
俺たちは、つまりシャドウランナーというのは、一応建前として身元不明なID認証ができない存在であるがゆえに、いろいろとヤバイこともできる、ということになっている。しかし聞くところによれば、思っているほど完全な匿名性をもっているわけでもない。風評や業界内の噂はあるし広まるし、企業や警察はわからないならわからないなりにデータベースをつくっている。ついでにいうなら、俺たちだってやっぱりそうした目録をつくるわけで、残念なことに、この世に完全な匿名性というのは、それこそバーレーンだか自然公園の、火山のど真ん中の、それこそ指輪を思わず投げたくなるような溶岩の中ぐらいにしか存在しないのかもしれない。
「・・・何を考えているのですか?ジョンソンがお呼びですよ」
ウィッチの言葉が聞こえる。どうやら仕事らしい。俺がいつも思うのは、俺たちシャドウランナーというのは、どこまで余生というか、人生設計というものを考えているものなのだろうか?10代でこんなヤクザな人生を送ろうとする人間が、果たして自分が80のよぼよぼの老人になって猫をなでている姿を想像するのだろうか。想像するわけがない。しかしでは10年後を想像するのだろうか?同じく想像できるとも思えない。ではいったいなぜこんなヤクザな商売をするのだろうか。する以外に方法がないということなのだろうか。人生に選択がない。選択肢がない。いきなりリストラされる派遣労働者張りに不安定な雇用契約だな、シャドウランナーというのは。といつも考えているのだが、それを仲間に話すことはない。当たり前すぎて別に話題にもならないからで、彼らはそれなりに人生を楽しんでいるようにも見える。何も考えていないわけでもないらしい。特に魔法連中は人生設計をそれなりに考えているようにも見える。しかし大金を稼ぐのに、荒事はどうかとも思うし、そうも言ったのだが、何でも政治的な問題も結構あって、純粋に研究機関や教育機関だけで勉強している、というわけにはいかない、というのが世の流れらしい。むずかしいものである。一度深遠に落とされて白い魔法使いとしてでも華々しくデビューできなければ、どうやらそのまま地に落ち込んだまま、というのが大部分の魔法使いの現状でもあるらしく、そういう意味でも魔法というのは思ったよりも、幸せを約束する魔法のステッキではない、というのが面白い。
「なにを考えているのですか?」
ふと目の前にウィッチがいる。心配して来てくれているのか。この少女もそれなりに長いのかもしれないし、もしかすれば魔法によって不老とかになっているのかもしれない。あるいは長寿延命治療を施しているのかもしれない。俺にはわからない。
いや失敬、今行く、といい俺はウィッチと共に仲間とジョンソンのところに向かう。
シャドウランが始まる。
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”保険”か。
ジョンソンの意味が今ならよくわかる。
黒い剣。
ダークソードの意味も。黒い剣か。まぁ、ぶんぶんうなって魂を吸い取る剣ほどではないにせよ、その少女また、黒い剣なのだ、と俺に伝えていた。まさか、サムライを凌ぐとは。魔法、というものに対して畏怖を感じざるをえなかった。まさか小娘一人でサムライを含めた5人の護衛をほど一瞬にして戦闘不能にし、そのボスの首筋にモノソードを突きつけている。
ダークソードか。
名前の響きが恥ずかしいとは別に、この少女は確かに荒事専門家だ。つまりサムライと同類。魔法ってのは、年端もいかない少女を、戦闘兵器に変えることができるぐらいに悪趣味なものらしい。正直ゴスロリ少女のサムライと合って、サイバーウェアとバイオウェアの悪趣味さを痛感したのと同じように、魔法という第6世界のテクノロジーの悪趣味さに俺は嘆息していた。
いやはや。
俺は身体を拘束具によって拘束され、その一部始終を眺めざるをえず、そんなことを考えた。
「大丈夫ですか?」
こっちに顔を向けずに少女、ダークソードが訪ねる。そのモノソードは微動だにせずボスの首筋にかかっている。
「あぁ。大丈夫だ。しっかし、よくもやってくれたよな、俺の事務所を」
「必要でしたので」
「・・・まさか俺が監視されていて、あの猫を探す別連中がいて、俺が猫の居場所を知ってその猫を探し出して手元に入れて事務所に戻った途端に、こうして襲われるとは思わなかった」
「状況説明どうも」
「しかもおまえさん、ダークソードがさらにその連中をシメちまうとは」
「必要でしたので」
「で、これからどうするんだ?」
「殺します」
「処分は」
「依頼者に頼めば」
「・・・マジかよ」正直10代の娘の考え方ではないな、それは。
「ちょっと待て」
「どうするのです」
「そいつらは生かそう」
「なぜ」
「魔法少女のやっていいことは、ステッキもって幸せを生み出すことで、モノソードで屍山血河を生み出すことじゃねえよ」
「答えになってませんが」
「・・・言い換える。おまえは保険だと言った。恐らくこういう状況をあのジョンソンは想定していた、ということなのだろう。だがな、こいつらを殺せば、この猫を巡ってまた面倒なことになる。俺なら、これをもうちょっと状況を変化させられる。猫をジョンソンが手に入れれば、恐らく俺を襲った連中はまた別の手を打つ。堂々巡りだ。血の循環、終わり無き戦いだ。ジョン・ホールドマンかっつーの。」
「最後の意味がわかりませんが」SF作家だ、と俺は悪態つきつつ考える。
そもそもいっとくが、こいつらが死ねば、そのお礼参りの対象は、魔法少女か俺だ。魔法少女はどうにかなるかもしれないが、俺がどうにかなるとは思えん。
ここは手打ちにするしかない。ダークソードがどう考えているのであれ。
「わたしはその気になれば、あなたの意志そのものを操作することができます」
「・・・脅しか」
「そう受け取っていただいても」まいった。この少女は、どうやら本物の戦闘兵器らしい。俺も何人か知り合いがいるが、そいつら全員に通じる、昆虫のような無生物の臭いがこの少女からする。
「・・・おまえさんが何かを考えているのか、俺には正直わからない。しかし、ここは引いてくれ。悪いようにはしない。全員ハッピーになるようにする。頼む。そいつらを殺すのは止めてくれ」
「あなたがそこまでこの連中に執着するのは逆襲か復讐が怖いからですか。ご安心を。依頼者に頼んで徹底的な殲滅を」
「そうじゃない」
「?」
「幸せをもたらすはずの魔法少女が、モノソードで血まみれの死体を作り出すのが、いやなだけだ」
「その不快な冗談をこの場で本気で言ったのであれば、私はその気になれば、この場で事故としてあなたを”処理”することもできます」
「しないよ」
「なぜ」
「ダークソードという名前を恥ずかしいと言うような少女は、たぶんしない」
「・・・本気ですか」
「はいかYESでお答えしてもいい」
「・・・私をこの場で怒らせれば、どうなるのかおわかりのはずですよね、それでも?」「ああ、殺すな。それは最適な答えじゃない」
「・・・」
「殺すな」
「・・・まさかこんなランナーもいるとは」そうつぶやくと、少女はモノソードを鞘に収め、その哀れなまでに青ざめているボスに向かって何か一言二言つぶやいた。ボスは何も動けないようだった。
そうしてダークソード、ダークウィッチ、ウィッチという少女は、無言のままに俺の拘束具を解放した。
「この場はあなたに従うことにいたしましょう。シャドウランナー」
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俺は某所のスラムにて人にあった。お供には一人の魔法少女。しかも手にはモノソードが一本。
ここは楽しい第6世界。
俺は口に煙草を加える。ファック嫌煙運動。
「旦那」
「なんだ」「あの娘っ子は」
「いうな」「いろいろあるんだよ、こっちも」
「旦那もあれですからね、シャドウラ」
「その恥ずかしい名称は言わないでくれ、首筋の当たりをかきむしりたくなる」
「いろいろ大変で」「そんなことよりも」
「猫ですか、旦那」
「そうだ」「そうしたものを扱われる業者にはもう行かれたんですかね?」
「行かれたよ。知らないと言われた。あそこで扱わないのであれば、恐らくどこでも扱わないだろうよ」
「血統書付きなんですかね、その猫は」
「らしいな。しかもヘテロクロミアだっけか、両目の色が違う。さぞかし人目につくと思うんだがな」
「確かに。ちょっと仲間内に聞いてみますよ」
「助かる。これは礼だ」俺はそう言うと懐にあったサントリーヤマザキの瓶3本をまとめて相手に渡した。
「お話は終わったのですか?」
「たぶん、あいつに聞けばどうにかなる」
「ではどういたしますか?」
「情報待ちだな。俺は事務所に戻る。ウィッチはどうする?」どうにもその名前ですら、この少女には恥ずかしいらしい。顔を赤らめる。
まぁシャドウランナーだとか、ダークソードだとか、それに比べればマシ・・・五十歩百歩か。「そうですね・・・私も、戻ることにします」
「そうか。じゃ、またな。連絡があり次第そっちに繋ぐ。コムリンクでいいんだよな?」「いえ、薪を使って狼煙を上げてください」
「冗談だよな」
「はい」2070年に狼煙を上げて警官に捕まらなくてよかったよ、と俺はぼやきつつ少女と別れた。
今になって考えてみれば、あのときなぜウィッチは俺と別れたのか、少女の瞳に見えたあ輝きは何なのか。あれは考えてみれば、俺もよく見た輝きであったはずだ。狩人の輝き。そもそもが恥ずかしいといわれるもう一つの名の意味と、ジョンソンが言った保険、の意味を考えてみれば、その少女がこれから何をやるつもりだったのか、わかっていたような気もする。
俺は荒事には向いていない。そもそも自分に監視の目があるのすら気付がなかったというのは十分に、俺の失点だとも言える。
その事と、少女の”保険”の意味を知るのは、それほど遠くなかった。
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「猫探しねえ」
「これからどういたしますか?」
「どういたしましょうかねえ」俺は嘆息し、口に煙草をくわえる。猫探しか。確かにでなければ俺のようなしがない探偵に、呼ばれるような依頼でもないだろう。俺に荒事はできない。猫探しか。3日以内に一匹の猫を探す。報酬は5000新円。諸経費は別途支給。まぁ妥当な依頼なのだろう。魔法も使えなければ(この世には使える探偵もいるらしい。オカルト探偵というそうだ)、銃も満足に撃てるわけでもない。であればサムライが呼ばれる。
ではこの少女は何なのか。まさかモノソードでヤクザの事務所に特攻するような事態が発生するとも思えないが。
ジョンソンは言った。この少女は保険だ、と。一緒に行動することを要求されている以上、連れていくしかない。
ふと少女を見れば、得にこちらに気にするわけでもなく、モノソードを持ちつつ山高帽を目深にかぶり、こちらの後ろに立っていた。護衛のつもりなのか。
俺は天を仰いだ。40に手の届く、まさかしがない探偵で、魔法的にも不活性なマンデインのこの俺が、魔女っ子をお供につけるような仕事を受けることになろうとは。魔女とはもっと婆さんか、奥様は魔女のトリデオにもあるように、ナイスバディな美女であるべきだ。魔女っ子では次にくるのは魔法使いサリーの世界だ。モノソード。モノソード・サリイか。
益体もないことを考えていると、魔女っ子の視線を感じる。
「・・・人に会うか」
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2070年某日。
君に依頼があるとジョンソンに呼ばれた。
「君には今回彼女と組んでこのビズをこなしてもらいたい」
そこにいるのは一人の真っ黒な魔女っ子だった。無愛想な顔をした、見目麗しい少女がそこにはいた。この昼間の都市のある高級ホテルの一室に、似合わないその姿を見て、思わず口の端がゆるみそうになったその時に、彼女が所持しているものに気が付いた。
モノソード。
単分子結合によって生み出された現代の剣。その鋭さはカタナに匹敵する。
魔女っ子とモノソードという組み合わせに、なるほど、同業者なのか、と納得していると、その少女が口を開いた。
「わたしの名前は、ダークソード。またはダーク・ウィッチ、ウィッチで結構です。」
山高帽子で顔の上半分は見れないが
「どうにもダークソードというのは恥ずかしい名前ですので」
照れているようだった。
「ウィッチ、とお呼びください」
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俺たちの考えるパンクなんて、本場に較べれば所詮腐った屁みてぇなものよ。
Life is a FUCKING piece of shit after all.
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